フィリピン、マニラで子育て中のみふゅ(@mifyu_manila)です。
マニラでの出産・子育てを経験し、子どもに優しい環境のありがたみを日々感じています。
ただ、海外子育てや専業主婦であることのつらさを感じることももちろんあります。
- 子どもはかわいいんだけど、べったりだと疲れる
- せっかく仲良くなった友だちが次々帰国してしまう
- 公的なサポートがないので手探り状態で進める子育てに自信が持てない
- もっと大変な人がいるからしんどいと言えない
- 専業主婦だからがんばらないといけないと感じる
普段は元気に楽しく過ごしているつもりでも、ふとしたときに落ち込むことがあります。
でも、これは私だけの話ではないのでは?と思うできごとがありました。
特に、海外に専業主婦として移住しコミュニティをイチから開拓しなければならない人や、お子さんが就学前でなかなか外へ出るのが大変なママは孤独な環境に陥りがちなのではないでしょうか。
あまりネガティブな感情をことばに残すことは得意ではありませんが、もし同じようにもやもやを抱えている人がいたら
「自分だけじゃないんだ」
と感じてもらえたらいいなと思い、私が主婦として海外移住生活で感じたことや対処法をまとめてみることにしました。
読んでて共感できないわ〜という方、すみません^^;
でも、あなたの知り合いの奥様も海外生活に疲れて心がギリギリの状態になっているかもしれません。
あれ?と気になったときにこんな話もあったな、と思い出していただけたら幸いです。
☆対処法だけ読みたい方はこちら→私がやってみた対処法あれこれ、プロのちからを借りる方法
帯同妻(駐妻・現地採用妻)の孤独と葛藤とは
文化と常識の違いへのとまどい
海外移住した人がかならず経験することだと思うんですが、
- これってどうやって食べるの?という見慣れない野菜ばかりのスーパーマーケット
- 治安に気を張りながら外出する毎日
- 体調を崩したときに病院を受診するハードル
- 依頼や説明をしてもなかなか要望が通じないストレス
などなど、、
日本だと意識しないような根本的なところから適応していくためのエネルギーを使います。
今でも予想外・理不尽なことに振り回されることはあります。
知り合いゼロからのコミュニティの開拓
マニラには企業で働いている人、専業主婦、フリーランスの人などいろんな日本人(外国人)がいます。
私は現地企業で働く夫の妻で、マニラに来たとき子どももいなかったので、知り合いゼロからコミュニティを開拓するのにちょっと苦労しました。
日本だと地域や仕事のつながりなど知り合いを広げやすいと思うんですが、海外だと最初のハードルがコミュニティ探しからなんですよね。
毎日が新鮮でおもしろかったけれど、不安なこと・不便なことの連続。そういうときに頼れる人がすぐにいる人はいいなーなんて思っていました。
日本人以外にも外国人の友だちの輪を広げていく人もいるし、最初の一歩を超えられれば意外と広がっていくものですが、最初の一歩が大変ですね。
バリバリ働いていたころの自分とのギャップ
私は世の中の主婦を尊敬しています。
主婦の仕事はとてもクリエイティブで量・種類ともに豊富。私の生活スキルが大いに向上したのは専業主婦生活のおかげです。
でも、やっぱり感じてしまうジレンマ。
同期がバリバリ働いているなかで自分の経験が空白になっていく焦り。
毎日同じことを繰り返しているような虚無感。
「じゃあ、はたらけば良いんじゃない?」
と言われるのですが。
ビザのこと、これまでの経験を活かせる仕事の有無、旦那さんの会社のルール、子どもとの時間など、いろんなクリアすべき条件があるんですよね。
置かれた環境によっていろいろなので、「本当に働きたいなら行動すればいいのに」と言われるのはものすごい刃。ぐっさぁ!(ToT)
自分で選んでマニラに来た私でもこのジレンマは定期的に来るので、自分の意志でマニラに来たわけではない人は特に感じやすいんじゃないかなと思います。
周りがキラキラして見える症候群
勝手に病名みたいにしましたが。これ、あるあるです。
日本人コミュニティ、狭いんですよ。
そして、みんなキラキラしているように見える。毎日充実してそうだな〜とか。
元気なときは気になりませんが、ちょっとネガティブモードになるときはありますね。
フィリピン人とかほかの外国人と一緒にいるときはそんなに感じない不思議な現象です。(←そんなに外国人の友だちいないけど)
仲良くなった人が帰国してしまう寂しさ
私の周りでは、マニラ完全移住組(旦那さんがフィリピン人など)以外は3年で一区切りで、5年いると「長いね〜」というかんじ。
駐在が10年コースの人は、任期ない組(私)に出会うと「同志!!」みたいな雰囲気になります。
移住した当初に仲良くなった人は一人減り二人減り、今いる人も「今年度いっぱいかな〜」という声がちらほら。
そしてみんな日本帰国が決まると晴れ晴れとした表情で帰っていくんですよね。それも寂しい(ToT)
新しく気の合う友だちを見つけるのって結構エネルギーいりますよね。
しんどいと言いづらい恵まれた環境
専業主婦、メイドさんのサポートあり、習いごとやボランティア活動に勤しんでいる、、今の環境は客観的に見て恵まれているなと感じます。
だからこそ、しんどいとは言いづらい。特に日本でがんばっている友だちとかにはね。
海外子育てのハードルとは
子育て情報がインターネット頼み
日本だと病院や地域の両親学級とか、市の子育て支援イベント・パンフレットとかありますよね。
海外だとあまりありません。日本の育児本もなかなか手に入りません。
今はインターネットがあるのでそれでも情報を得やすくなっていると思いますが、信頼できる情報かどうかの判断を含めて、とにかく手探り状態。
子どもの具合が悪いときなど、これって相談するべきことなのかな?というようなそもそもの疑問があっても、気軽に相談できる場所がないのが大きなハードルのひとつかなと思います。
子どもが遊べる場所が少ない
子育て天国、フィリピン。街なかのカフェやショッピングモールなど、どこでも子連れで行けます。
それは素晴らしいんですが、「子どもが思いっきり遊べる場所」というと限られます。
子育て支援センターなんてないし、外は年中太陽ギラギラだし、空気も良くないし、車通りが激しくて手を離せないし、、などなど。
お庭やプレイエリアのあるコンドミニアムが人気なのは納得ですね。
旦那さんが忙しい
これは日本でもいると思いますが、旦那さんの仕事がハードで子育てをほぼワンオペ状態で担う奥さんも多いですよね。
うちの夫は毎月海外出張で1週間くらい、時には月の半分くらいまるっといないときがあります。
そして、マニラにいるときも毎日忙しくしているなかで更に子どものことをお願いするのはとても申し訳なく感じます。
- 旦那さんが仕事でがんばっているからつらい気持ちを伝えられない
- 専業主婦だからもっとがんばらなくては
と思って自分でも気づかないうちに精神的に追い詰められてしまう人もいるのではないかなと感じています。
メイドさんを雇いやすいけれど…
マニラはメイドさんを破格のお値段で雇うことができます。
子育てがしんどいときにメイドさんにお願いするのは、とてもわかりやすい解決策のひとつ。
そのため、メイドさんがいないご家庭に「ヤヤさんを雇ったら?」という声をかける人が多いような気がします。
これはもちろん、心配・親切心からのことば。
ただ、メイドさん(ヤヤさん)を雇わない選択をしているご家庭にも理由があるもの。
私の周りのケースで言うと、、、
- 金銭的な理由
- 他人が家にいることでの居心地の悪さ(旦那さんの意向だったりも)
- 家事や子守を人に任せることへの罪悪感
- 人へ指示することへのストレス
- 子どもと離れることが不安
などでしょうか。
頼れる方法があるけれどそれを選ばない(選べない)場合、周りにしんどいと言いづらくなるような気がします。
私がやってみた対処法あれこれ
しんどさを自覚する
- 自分でこの環境を選んでいるから弱音をはけない
- もっと大変そうな人がいるのにつらいなんて思っちゃいけない
- 周りはちゃんとやっているんだから私もできないといけない
と思っていましたが、やめました。
しんどさの基準に他人は関係ない。
大変なときは大変と言っていいんだよね。
大泣きするとスッキリすることもあるし。
私だけじゃなく、あなたは十分がんばってるよ!って海外生活しているすべての人に伝えたい。
堂々と人の手を借りる
専業主婦だから家事も子育てもしっかりしないといけない、と思ってしまいがちでしたが、子どもとママが元気に過ごすだけで1日のタスクはクリアしていると考えるようになりました。
- 市販のベビーフードを使う
- 家事をメイドさんに任せる
- 夕食にデリバリーサービスを使う
などなど、、これは手抜きではありません。マニラでは普通のこと。家族の安全とこころの安定を確保するための戦略的アウトソースです。^^
お散歩に出るのが億劫なときに息子と一緒にタブレットを見ながらごろごろしたりもします。Netflixバンザイ!Youtubeバンザイ!
タブレットやスマホは2歳までやめたほうが良いなんていう世間の声もありますが、気にしない〜。
家事代行については週1回来てもらうだけでもずいぶん助かります。
デリバリーサービスは近年急速に広がっていて、Food Panda、Grab foodなどレストランからお料理を自宅まで届けてくれるようになりました。便利。
環境の違う海外で気を張って過ごすだけでも、本当に大変なことです。こういうサービスを使うことに罪悪感を感じなくても良い!と考えています。
↑Food PandaなどのデリバリーサービスやLAZADAなどの通販サービスを紹介しています。
睡眠時間を確保する
生後昼夜おかまいなしに続く授乳とミルクの日々。赤ちゃんの生活リズムがついてきたかな、、というころに再び始まる夜泣きの毎日(ToT)
ぐっすり眠れない日々が数ヶ月続くと、判断力が鈍り心の疲労が蓄積されます。
私は限界になる前に、ぐっすりとはいかなくても、体を休めることを優先していました。タブレットを見せたりおもちゃで遊ばせたりしながら、横で寝てたりしたことも。
小さい赤ちゃんにテレビ見せるとかどうなの?という人もいるかもしれませんが、、。毎日じゃないし、ゆる育児でいいんだと開きなおってました。
SNS・インターネットで外部とつながる
今はインターネットでどこでもつながれる時代です。
TwitterやInstagramにつぶやいてみる、ブログにコメントしてみるなどで思わぬご縁が広がりました。
特に、授乳中でも気軽に見れるTwitterには本当にお世話になりました。
しんどいわーってなっている方、気軽に声かけてください!^^
Twitter→みふゅ(@mifyu_manila)
アメブロ→夢追い人のヨメ (プロフィールページ)
サークル活動や習いごとを始める
マニラには日本人のコミュニティがたくさんあります。
漠然と友だちを作ろうとしても疲れてしまうこともあるので、興味のある集まりに顔を出してみて気が合う人がいたらラッキー、くらいな気持ちで行くといいかもしれません。
子連れおすすめコミュニティ
- エンジョイフィリピン(フィリピカサークル)
- ジョイフルボイス(歌)
- ハンディクラフト同好会(手芸)
- マニラメディカルボランティア(ベビークラス)
- いくさぽマニラ(育児サークル)
英語でのコミュニティの場合はもっと選択肢が広がりそうですね。
詳しくは以下の記事をご参照ください。
ボランティア活動をしてみる
ボランティア活動はコミュニティ開拓という意味でももちろん良いんですが、働きたいのに働けないモヤモヤした気持ちを発散する手段として私には向いてるなと感じます。
誰かの役に立ちたい、自分の経験値やスキルをアップさせたい、という人におすすめです。
私がこれまでやったボランティアは、、
- 【ジャパンハート】ミャンマーの病院で診療・手術介助
- 【フィリピンレッドクロス】救急車の搬送サポート
- 【日本人学校野球部】ファーストエイド勉強会の講師
- 【マニラメディカルボランティア】日本人の妊婦さん・ママさんへの勉強会企画、開催サポート、資料編集
- 【Webライター】マニラやフィリピンの情報を日本向けのメディアに寄稿する
(医療系メインですが、興味がある方はご紹介します♪)
誰かの役に立ちたいと言いつつ、学ばせてもらうことのほうが多いです^^;
マニラにはいろんなボランティアグループがあります。
子連れおすすめボランティア
- マニラメディカルボランティア:赤ちゃん抱っこ、絵本の読み聞かせ、勉強会のサポートなど(医療資格の有無は問いません)
- あすか文庫:お子さん向けの遊びの企画(日本人会掲示板参照)
- エンジョイフィリピン:イベント企画(フィリピカ会報誌参照)
その他のボランティア例
他にもいろいろあります♪
ブログを始める
私のマニラ生活を変えたといっても過言ではありません。
はじめはアメブロ。そこから移住3年目にこの「のんきマム」を始めてみましたが、これまでの医療分野とはまったく違うことを勉強するというのは新鮮でおもしろいです。
ブログは情報の宝庫。他の人のブログを見るだけでも身近な世界以外の広がりがあります。
アメブロやはてなブログなど運営が無料のブログなら、数行の日記でも始めやすいのではないかと思います。思ったことをアウトプットしてみるのは気持ちの整理にもなるのでおすすめです^^
オンライン英会話をする
子育て以外のことを無心で考える+子どもがいてもできることって限られるんですが、、
外に出る時間がない、もしくは子連れで外出がしんどい、というときにオンライン英会話は良い気分転換になります。
しゃべれなくてもいいんです。勉強のためじゃなく、気分転換のために人とおしゃべりする時間を持つと思うと気楽です。
私は息子が生後半年くらいまでのころ、
みふゅ
大人としゃべりたい、、、最近ひとりごとしか言ってない、、、
と病んでいたときにオンライン英会話にお世話になっていました。
泣いたら途中でストップすればいいやー、とゆるく始めましたが、画面のなかの先生とおしゃべりをする姿を息子も興味深そうに見ていて、意外と授業を中断することはありませんでした。
英語を使うとネットや街なかからの情報量もアップするので、そういう意味でもオンライン英会話は有用ですね。
自分でコミュニティを作ってみる
思い立って始めたのがコレ。
イヤイヤ期&エネルギーあふれる1歳児を持てあまし心が疲れていたので、強制的に外にでる機会を作ろうという思いつきでコミュニティを作ってみました。
マニラのプレイエリアに行ってみよう!という会です。
ありがたいことに興味を持ってくださる人がいて実現しました。何をするでもないんですが、子どもとの時間を見つめ直すきっかけになっていて、少し心が穏やかになりました。
なかなか1人でイベントを企画する余裕がなく、2019年、友だちと一緒に新しく育児サークルをはじめました。
- いくさぽマニラ
- Instagram→@ikusapo.manila
- Facebook→いくさぽマニラ
子育て情報を共有できる場になればいいなという思いもあります。^^
ほかにも、友だちと「きゃりまるマニラ」というマニラ生活でキャリアを考える会のイベント企画運営もしています。
- キャリアアップマニラ(きゃりまるマニラ)
- Facebook→@caremarumanila
今、日本人コミュニティのメンバーは一時帰国しており活動がストップしがちなんですが、興味のある方はご連絡ください♪
一時帰国する
環境を変えるのはとても大事ですよね。
日本に帰るまでが大変ですが、美味しい食べ物、家族や友だちとの時間はリフレッシュに最適。
マニラ生活に疲れたら、無理せず一時帰国しようと思います。
プチ留学する
帰国するよりも身近に気分転換をしたいときに、フィリピンならではの方法として「親子留学」という手段があります。
宿泊できるお部屋とお食事がついて、マンツーマンで英語の勉強ができる語学留学。
学校によって、「お子様向けのプラン」や「シッタープラン」を設けているところがいっぱいあります。
私も先日ストレスフルになったとき、タガイタイの語学学校で1週間プチ留学してきました。
息子にとって、自然あふれる環境で走り回れるのは貴重な経験。
私としても、世界に出ていこうというモチベーションが高い留学生との交流や、自分のために集中して勉強できる時間を持てたことはとてもいいリフレッシュになりました。
☆授業のあいだ、息子を学校のシッターさんにお願いし、一緒に遊んでもらっていました。
ご興味ある方はご紹介しますのでお気軽にお問い合わせください♪
プロのちからを借りる方法も
おはなしDay
こちらはTwitterでいただいた情報。
- リスナー(聞き役のトレーニングを受けたママ)が話を聞いてくれる
- 1回20分、予約制、無料
- zoomというツールを使って世界中からアクセス可能
身近な人に吐き出しにくいことも、第三者だと言いやすかったりしますよね。
心が疲れたらこういうサービスを使うのもいいと思います。
In Touch Philippines
マニラにあるプロのカウンセリング機関。
チームのなかに日本人のカウンセラーがいらっしゃるそうで、日本語でお話をすることができます。これは心強いですね。
◯In Touch Philippines→ https://www.in-touch.org/
デイケア・プレスクールに預ける
マニラでは1歳半ごろからプレスクールに入っているお子さんが多くいます。
毎日がっつりプレスクールに入れるのはまだ早いかな、、という場合は、週数回から預けられるデイケアがいいですね。
私や身近な友人が実際に行ってみたスクールを以下の記事でまとめました。
>>こどもを1日だけ預けたいときに。BGC、マカティのデイケア(プレスクール)まとめ
また、実際に見に行ってはないんですが、Day Careで検索して出てきた情報はこちら。
◯Colors and Shapes Learning center
【対象】18months〜, 日・時間・曜日単位でフレキシブルに依頼できそう。(24時間前までに要予約)
【住所】Prince Plaza 1 Condominium, (across Greenbelt 5 Mall, Makati), Unit G8, Ground Floor, #106 Legazpi St., Legaspi Village, Makati CIty
【電話】0927-527-1234 or 0927-528-1234
【E-mail】colorsandshapeslc@yahoo.com
ほかにもたくさんありそうですよね。
Day Careや一時預かりの情報ありましたらいただけると嬉しいです。
まとめ
慣れない海外生活、いつも楽しく過ごせるわけではないですよね。
自分でも気づかないうちに心の疲れが溜まってしまうこともあります。
疲れたとき、あれ?と違和感を感じたとき、身近な友人やインターネットで情報を発信してくれる人など、これまでたくさんの人が私を助けてくれました。
私にできることはあまりないかもしれませんが、もし今つらい気持ちを持っている人がいたら、私も少しでも力になれることがあればと思っています。
フィリピン・マニラ生活が楽しいものになりますように。