フィリピンの牛乳の選び方♪常温でも大丈夫なの?基礎知識と人気の商品を要チェック

フィリピンの牛乳の選び方

マニラ在住のみふゅ(@mifyu_manila)です。

牛乳大好きな息子のおかげで牛乳を毎日1本くらい消費しています。

 

フィリピンに来て驚いたのが、牛乳が常温で売られていること。

えー?! 1年中あつい国なのに大丈夫なの?ヽ(゚Д゚;)ノ!!

と疑わしく思ったのは私だけではないはず。

でも、理由を知るとスッキリ安心。我が家はずっと常温保存の牛乳を購入しています^^

ここでは、フィリピンの牛乳をどうやって選べばいいの?というポイントと、冷蔵販売・常温販売を含めて私の周りでよく飲まれている商品をご紹介します♪

常温保存で大丈夫?LL製法とは

フィリピンのスーパーマーケットの牛乳コーナーはこんなかんじ。

supermarket

常温の牛乳がズラーッと並んでいて、賞味期限も1年近くあります。

さては保存料がたくさん入っているに違いない、、!!(¬д¬。)

と思っていたんですが、そうではありませんでした。

 

きっかけは、マニラメディカルボランティアの「牛乳のはなし」。

数年前まで、栄養士さんをお招きして年1回「子ども向けの牛乳のはなし」という講習会を開催していたんです。

 

その講義のなかでお話があったのが、LL(ロングライフ)製法。

添加物や保存料を使用せず、特殊な技術によって長期の常温保存を可能にしているんですね。

LL製法の特徴

  • UHT(超高温瞬間滅菌)という方法で菌を排除する
  • 空気や光を遮断できる特殊な容器に無菌的に充填するため、酸化や腐敗を起こしにくい。

 

MEMO
  • 開封後は通常の牛乳と同じように10℃以下で冷蔵し、4〜5日で飲み切る
  • ピンホールなどがあると中身が劣化している恐れがあるので、パッケージの破損がないか確認する。

 

調べてみるとLL製法自体は日本でもポピュラーな技術で、日本の各メーカーもLL牛乳を出しています^^

牛乳のほか、一部のレトルトパウチの製品やミルク入のコーヒー飲料などにもこの技術が使われているようです。

 

常温でストックしておけるので、災害時の非常用食品としてもLL牛乳は有用です。

普段は冷蔵コーナーの牛乳を買っているご家庭も、日常備蓄のひとつとしてLL牛乳をストックしておくといいと思います。^^

選ぶポイント①種類の違い

スーパーマーケットの棚で「牛乳のように見えるもの」がたくさん売られています。

みふゅ

Skim milkとかFull Creamとかいろいろあってわかりづらい!

ということで、まとめてみます。

ざっくりいうと、、

  • 成分無調整牛乳がいいなら→「Whole Milk
  • 脂肪が少ないものがいいなら→「Low Fat Milk
  • 無脂肪がいいなら→「Non Fat Milk」「Skim Milk
  • おなかがゴロゴロしやすいなら→「Lactose Free Milk
  • こだわりがなければ→「Whole Milk」「Full Cream」「Fresh Milk」「Recombined Milk

Whole Milk・Fresh Milk・Full Cream

Whole Milkは100%生乳から作られたもののうち、成分を調整していないピュアな牛乳のこと。

成分表記に「Milk」とだけ書いてあるものが「Whole Milk」です

Whole Milk

(うちが買っているMagnolia牛乳)

Fresh Milk」や「Pure Milk」、「Natural Milk」などいろんな表記があってややこしいんですが、、

ピュアって書いてあるミルクを買ったのに味が薄い!というようなときは、次に紹介する「Recombined Milk」だったりすることがあります。

成分表記、地味にだいじ。

 

難しいのが、「Full Cream」。

たとえばこのEMBORGは、、

EMBORG

full Cream

「牛乳だけで作ってあるよ」と書いてあります。

 

調べてみると、「フルクリームはLow fat やskim milk に対して、フルで脂肪分があるミルク」ということで「ピュアな牛乳とおなじ」とする情報が出てきます。

一方で、「フルクリームは粉にしたミルクを再調整したもの」という情報も。

マニラのスーパーでざっと見てみると、「脂肪分がフルである」という意味で表記されているものが多く、Lactose Freeのフルクリームミルクやパウダーで加工しているものも見かけます。

 

ドイツのこのミルクの表記がどっちなのー。ということですが、表記上はWhole Milkと考えていいと思います。

まあ、味が好きなら気にしなくてもいいんじゃないかなー。

MEMO
  • 消化機能が未熟な乳幼児(1歳〜3歳程度)にはWhole Milkのなかから選ぶとよいかも。

Recombined Milk

Recombined Milkは、パウダー状にしたミルクを水や栄養分を足して牛乳のように作り変えたもの。

たとえば、「Fresh Milk」と書いてあるこちらのアラスカ牛乳はというと、、

Alaska

Alaska

はいっ。以下の表記があります。

Ingredients: Fresh Skimmed Milk, Water, Fresh Cream, Skimmed Milk Powder, Milk Fat, Buttermilk Powder, Lactose, Emulsifier (Mono-and Diglycerides of Fatty Acids), Stabilizer (Carrageenan)

この「Alaska Fresh Milk」は一見ピュアな牛乳に見えますが、パウダーなどを組み合わせて牛乳に近い味にしている乳製品なんですね。

日本の牛乳のようなコクがあるということで日本人に人気です。

成分無調整じゃないとイヤ!というこだわりがなければ、Recombinedでも気にしなくていいと思います。

Low Fat Milk

Low Fat Milk

日本でもおなじみ、低脂肪乳。

乳脂肪分を1%程度まで取り除いた牛乳のことを言います。

サラッとしている牛乳が好みの人にはいいかも。ただし、メーカーによっては水っぽいものもあるとか。

Non-Fat Milk・Skimmed Milk

無脂肪乳。乳脂肪分を0.1%以下まで取り除いたもの。

牛乳らしい味があまりしないので飲みにくいかも。カロリーを抑えて牛乳の栄養がほしい人向けでしょうか。

Lactose Free Milk

Lactose Free

乳糖を取り除いた乳製品。

乳糖不耐症(乳糖を消化できずおなかがゴロゴロする)の人でも飲める牛乳です。

Homogenized milk と Non Homogenized milk のちがい

Homogenized」と記載がある牛乳が多くありますが、これは脂肪球を均一にする処理をしてあるという意味。

脂肪分が分離することを防ぐ目的があり、日本でも多くの牛乳で取り入れられています。

 

一方、「non homogenized」というのはそれがされていないもの。

ホモジナイズドに比べて消化吸収が穏やかであったり、乳糖の露出がないぶんおなかがゴロゴロしにくいという特徴があります。牛乳本来の風味を保てるのも魅力のひとつ。

ただし、ノンモホモジナイズドミルクはそのぶん扱いを慎重にする必要があり、お料理に不向き・価格が高めというデメリットがあります。

選ぶポイント②殺菌方法の違い

フィリピンでは常温保存のLL牛乳のほかに、冷蔵庫で売られている牛乳もあります。

ざっくりいうと、、

  • 安全性重視なら→「常温販売の牛乳(UHT×LL製法)」
  • 価格重視なら→「常温販売の牛乳(UHT×LL製法)」
  • 味にこだわるなら→「冷蔵保存の牛乳(UHT、HTST、LTLT)」

UHT(Ultra High Temperature・Ultra-heat Treatment:超瞬間高温殺菌 / 滅菌)

常温コーナーのLL牛乳で取り入られている方法。フィリピンの冷蔵コーナーにある牛乳も一部はUHTです。

S&Rなどにあるアメリカ製の牛乳には「Ultra pasteurized」と書いてあります。パスチャライズドというのは「殺菌」のこと。

  • 120〜150℃の高温で1~3秒加熱する。
  • 熱によるタンパク質の変性はあるものの、栄養成分は他の殺菌方法と同じ程度に保たれる
  • 高温殺菌の過程で風味に変化があるものがある。

 

日本の牛乳の9割はUHT法で殺菌されています。ただし、日本の場合は容器が普通の紙パックなので、冷蔵保存が必要で消費期限が短くなっています。

UHT殺菌(120〜130℃)よりも更に高温のUHT滅菌(130〜150℃)で処理してほぼ無菌的に容器に入れると、フィリピンのLL牛乳のように更に長い保存期間が期待できます。

 

UHTでも開封後は要冷蔵・消費期限は5日程度です

LTLT(Low Temperature Long Time:低温殺菌)

昔ながらの殺菌方法で、害がない程度に菌を減少させています。

  • 63〜65℃で30分以上加熱する。
  • 牛乳本来の風味が保たれる。
  • 消費期限が短く殺菌処理に時間がかかるため生産コストが高い=価格が高い
  • 要冷蔵。

フレッシュなしぼりたての牛乳の味に近いとされます。

消費期限が短く長距離の運搬や高温環境には適さないので、フィリピンでは管理が難しい牛乳です。

HTST(High Temperature Short Time:高温短時間殺菌)

近年シェアを広げている殺菌方法。UHTとLTLTのいいとこ取りみたいなかんじですね。

  • 72〜75℃で15秒加熱する。
  • 本来の牛乳の風味が比較的保たれる。
  • 消費期限はUHTより短いがLTLTより長く、流通しやすい。
  • 要冷蔵。

フィリピンの冷蔵コーナーにある「Pasteurized」という表記はHTSTとLTLTどちらも指す用語のようなので、消費期限で判断するのが良さそうです。

参考 牛乳の殺菌方法日本乳業協会

どれを選べばいいの?

じゃあどう選ぶの?という話ですが、、

殺菌方法でいうと、フィリピンでは常温保存のUHT牛乳がおすすめ

なぜかというと、、フィリピンは冷蔵環境が保証されていないからです。

☆冷蔵牛乳を否定するつもりはありません。あくまでひとつの考えかたとしてとらえていただければと思います^^

 

日本だと要冷蔵の商品はトラックからお店のバックヤード、お店に陳列するまで商品の劣化を最小限にするよう冷蔵環境が整っているので、消費期限が短いものでも安心して購入できます。

一方フィリピンはというと、、

  • 牛乳やヨーグルトをてんこ盛りにカートに積んで荷出ししているお兄さん(お客さんに話しかけられてよく中断、、)
  • やっぱりいらない、という商品をレジのわきに残していくお客さん(お肉とか要冷蔵のものもお構いなし)
  • 扉付きの冷蔵庫を閉めないお客さん(ピーピーアラーム鳴ってますけど、、)
  • まあまあ頻繁に起こる停電(さすがに冷蔵庫はバックアップ電源があるかな?どうかな?)

残念ながらこういうことがあるあるです。^^;

まあ、スーパーマーケットの中は寒いのでそこまで気にしなくても大丈夫ともいえますが、抵抗力が弱い人が飲むときには少し気をつけたいポイントではないかなと思います。

MEMO
  • 菌への抵抗力が弱い乳幼児(1歳〜3歳程度)や妊婦さんはUHTのLL牛乳がおすすめ

 

みふゅ

でもやっぱり冷蔵で売っている牛乳のほうが美味しいと思うんだよねー

という場合。

これらのポイントをチェックしてみてください。^^

  • 商品の回転が早いお店で購入する。
  • 販売元から直接配達してもらえる商品を選ぶ。
  • コーヒー、料理などに入れる前や子どもが飲む前に臭いや味を確認する

美味しいと評判の牛乳を奮発して買ったのに開けたら変な臭いがした、という悲しい話もあります(ToT)

私の周りで人気の牛乳

日本人好みの牛乳は日本人に聞いてみよう、ということで、私の周りの日本人が飲んでいると耳にする牛乳をピックアップします。

マニラ在住なので他の地域では取り扱っていないものがあると思いますが、参考まで。

Nestle Fresh Milk

Nestle

スイス発の世界的なブランド、ネスレ。フィリピンのプロダクトはNestle Philippines Inc.で作られています。

この緑のネスレは味がサラッとしています。

  • UHT×LL製法(常温販売)
  • Whole Milk
  • 多くのスーパーマーケットで手に入る

Magnolia Fresh Milk

Magnolia

Magnolia(マグノリア)はフィリピンの大手飲料メーカー、サンミゲル社が手がけるフードブランド。

うちの今の牛乳はコレです。ネスレより少し甘みがあり、1歳の息子がゴクゴク飲んでいます。

  • UHT×LL製法(常温販売)
  • Whole Milk
  • 多くのスーパーマーケットで手に入る

Alaska Fresh Milk

Alaska

フィリピンの乳製品の会社、アラスカ。2012年にオランダ企業が経営権を獲得しています。

日本の牛乳のようにコクがあるという評判のアラスカフレッシュミルクは、2016年に登場した比較的新しい商品です。

  • UHT×LL製法(常温販売)
  • Recombined Milk
  • 多くのスーパーマーケットで手に入る

Pure&Best Whole Milk

Pure & Best

牛さんマークでお馴染み。日本の牛乳パックとほぼ同じ見た目で安心感があります。

Whole Milkと書いてありますが、、成分表を見るとRecombined Milkでした^^;知らなかった!

Pure and Best

 

☆9月15日追記☆

Pure & BestのWhole Milkは2種類あることが判明。

この黄みどりの「Whole Milk」は、Milkだけで作られたものでした!

濃い緑の商品(Recombined)との違いは、「3.5%Butter Fat」の表記があることですね。

pure and best

Pure & Best

紛らわしい〜^^;

 

酪農家の3.5牛乳のようなコクがあり、最初に買ってみて以来リピーターになったという人が多数。

他の要冷蔵の牛乳よりは比較的リーズナブルです。

  • UHT(冷蔵販売)
  • Recombined Milk(濃い緑)/ Whole Milk(黄みどり)
  • 多くのスーパーマーケットで手に入る

California Sunshine

California Sunshine

photo by honestbee

 

カリフォルニアサンシャインはアメリカ発。アメリカンサイズで1.89L。

駐在奥様の御用達、通称「S&Rのオレンジの牛乳」と呼ばれています。

「日本と同じ味がする!」という声が多数。ちょっと高級だけど一度試してみたいと思っています♪

  • UHT(冷蔵販売)
  • Whole Milk?(確認中)
  • S&Rで見かける

Holly’s Pasteurized Whole Fresh Milk

holly's milk

Photo by HP:https://hollysmilk.com/

 

扉付きの冷蔵庫に特別感満載で陳列されているホリーズミルク。

Pasteurizedの表記なのでHTSTもしくはLTLTですね。そのぶん本来の風味が保たれているのかも。

「うち牛さんマークの牛乳だよ〜」というと、さっきご紹介したPure & Bestの他にこのホリーズを指していることがあります。

牛乳に見た目がそっくりのヨーグルトもあるので注意。

  • HTSTまたはLTLT(冷蔵販売)
  • Whole Milk
  • 多くのスーパーマーケットで見かける

Karlen’s Fresh Milk

Kareln's Milk

アンヘレスにある牛乳屋さん、Karlen’s Milk。デリバリーで利用している人の話をちらほら耳にします。

すごくスッキリとした口当たりで、牛乳はもちろんヨーグルトにも定評があります。

マニラの街なかではお肉屋さんで有名なSantisなどで見かけます。

  • HTSTまたはLTLT(冷蔵販売)
  • Whole Milk
  • SÄNTIS Delicatessen、Rustans’など もしくはデリバリー
  • Facebook:@karlensfreshmilkinc

Kefseft Cow’s Milk

Kefseft

Photo by FB: https://www.facebook.com/KefseftInc-152944261466418/

 

日本人の酪農家が作っている牛乳、ケフセフト。

これはマニラでは珍しく、LTLT(低温殺菌牛乳)です。小さめのビンで割高ですが、手間がかかっているので納得ですね。

まろやかで牛乳らしい味わいで、ファンがたくさんいます。

うちはヨーグルトをよく購入します^^バウムクーヘンも美味しいです。

コリアングロッサリーやサタデーマーケットで見かけるほか、デリバリーもしてくれるそう。

日本人向けの各種イベントでもよく直売の人が来ていますね。

  • LTLT(冷蔵販売)
  • Whole Milk
  • Boni Global Mart, Salcedo Satureday Market, Legaspi Sunday Marketなど
  • Facebook:Kefseft. Inc

まとめ

日本と違うフィリピンの牛乳事情。

調べてみるといろんな種類があるので、飲み比べをしてみると楽しいです♪♪

いろいろ書きましたが、

  • 常温販売の牛乳はあやしいものではない。
  • 一見ピュアな牛乳みえてもRecombined Milkだったりする。
  • Recombinedでも日本人好みのコクがある牛乳もある。
  • 大人は好きな牛乳を買えばOK!
  • お子さんや妊婦さんはLL製法・UHTの牛乳を選んでおいたほうがいいかも。

というかんじですかね。

お気に入りの牛乳を探してみてくださいね^^

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