マニラに来るまでまったく自炊をしなかったみふゅ(@mifyu_manila)です。
マニラに来てとまどったことのひとつが、スーパーマーケットで日本のようにパック売りされているお肉が見当たらないことでした。
*実はパック売りされているお店もあります。
欲しい部位があっても、英語でなんていうの?という疑問も。
ということで、ここでは英語での部位の呼び方、マニラでのお肉の買い方などをまとめてみます♪
ちなみに、さっくりと我が家がよく買うお店と部位をまとめたのがこちらです。
うちがよく買うお店
- とり(骨なし)→Metro、Robinson’s、Cartimarマーケットなど
- とりひき肉→Santis
- ぶた(骨なし塊)→Metro、Marketplaceなど
- ぶた薄切り→Santis、Cartimarの韓国のお肉屋さん、Nishikiken
- ぶたひき肉、ソーセージ→Santis
- 牛肉→KITAYAMA MEAT SHOP
詳しくは>>フィリピンマニラのお肉屋さんまとめ♪日本人がよく利用するお店9選 をご覧ください^^
もくじ 開く
鶏肉(Chicken)
鶏肉の部位の呼び方
日本語 | 英語 | メモ |
①ムネ | breast(ブレスト) | |
②ささみ | breast(ブレスト)strip | ささみもbreastで売っている印象 |
③もも | thigh(サイ)/ leg/ drumstick | 処理の仕方で名前が違う |
④レバー | liver | |
⑤砂肝 | gizzard(ギザード) / giblets(ジブレッツ) | gibletsは内臓全般のこと |
⑥手羽元 | chicken wing / wing stick | 手羽の細かい分類がないお店も多い |
⑦手羽中 | chicken wing | |
⑧手羽先 | chicken wing | |
⑨ぼんじり | tail | あまり見かけない |
マニラはとにかく鶏肉が安い!ということで、臭みも少ないので一番使いやすいという人も多いのではないでしょうか。
③の「鶏もも」がちょっと日本と違うなと思います。まとめてみるとこんなかんじ。
- leg→骨付き。鶏の膝上・膝下全体。Quarterとも呼ぶ。
- thigh→骨付き・骨なし。膝上を指すことが多い。
- drumstick→骨付き。膝下。
Quarterはクリスマスチキンとかに使うアレですね。
(焦げてる〜)
Drumstickはコレ。ケンタッキーを思い出します。
鶏肉は見たままなので買いやすいです。
砂肝は鶏の胃の一部で、日本では焼き鳥などでおなじみ。コリコリして美味しいですよね。うちの近所では「gizzard」でした。キロ80〜90ペソ(170〜190円)。激安。
★追記:砂肝をタガログ語で「balunbalunan」というそうです♪ツイッターで教えていただきました^^
あとは焼き鳥屋さん関連で「せせり」=neck、「軟骨」=cartilage、「ハツ」=heartなども調べたら出てきましたが、スーパーでは見かけません。マーケットならあるかも。(・・;
鶏肉の処理方法の呼び方(骨なし、ひき肉、チューリップなど)
部位の名前ではなく処理の仕方でお肉を買いたい場面も多いですよね。
代表的なのはこちら。
日本語 | 英語 |
ひき肉 | ground chicken |
骨なし | boneless / fillet |
皮なし | skinless |
細切れ | chunks |
細切り | strips |
チューリップ(手羽中など) | lollipop |
丸鶏 | whole |
おなじみは「fillet(フィレ)」。日本の鶏もも、鶏ムネといえば「サイフィレ」「ブレストフィレ」になります。
「boneless(ボンレス)」も同じくらいよく見かけます。
(正確にはフィレは脂身の少ないところなど意味があるそうですが、マニラでは区別してないように感じます。)
特徴的なのが、「Adobo cut」。アドボというのは代表的なフィリピン料理のひとつで、お醤油と酢、ニンニクをベースに煮込むものですが、その名前が付いた処理方法があります。
チキンのアドボカットは、骨付きで胸肉をザクザクとぶつ切りにしているイメージです。(お店によるかも)
余談ですが、骨付き肉を自分で処理できるのか?というのをQuarter・Thigh・Drumstickでやってみたことがあります。→とりももチャレンジ
結果、Thighはハサミでザクザク開いたら簡単に骨が取れました^^フィレがないときにもこれで安心。
豚肉(Pork)
豚肉の部位の呼び方
日本語 | 英語 | メモ |
①ネック | neck | |
②肩 | shoulder | タガログ語:kasim |
③肩ロース | shoulder / boston butt | |
④ロース | loin / chop / back ribなど | 処理の仕方によって異なる |
⑤バラ | belly / bacon | タガログ語:liempo |
⑥ヒレ | tender loin | |
⑦外もも(おしり) | chump / ham | タガログ語:pigue |
⑧もも | leg / hip | |
⑨スネ(豚足) | shank / hock | タガログ語:pata |
*よく目にする表記を太字にしました。(個人的なチョイスです)
豚は難しいです。資料によっても呼び方がまちまち^^;日本よりも骨付き肉が多く、そのぶん呼び方も多彩な印象です。
たとえば、おなじみのロースですが、処理の仕方で「chop」になったり「back rib」になったりします。
「rib」はバーベキューなどでよく見る、あばら骨がついたお肉。スペアリブならおなか側、ショルダーリブなら肩側、バックリブは背中側(ロース)など呼び方が変わります。
そして、タガログ語の表記が交じるのがポイント。
Yummyというサイトにわかりやすいページがあったので、画像を引用します。
→INFOGRAPHIC: Know Your Pork Cuts + Recipes You Can Use
日本人御用達のSantisやはっちん(後述します)などで購入する人はタガログ語表記に馴染みがないと思いますが、スーパーマーケットではメジャーです。
PATAはクリスピーパタという豚足の唐揚げで有名ですね。LIEMPOはレストランのメニューでよく見かけます。
これに加えて、処理方法にお料理名の表記が含まれているのが悩ましいところ。慣れるまで、部位なの?料理名なの?と混乱しました。
豚肉の処理方法の呼び方
豚肉は、日本で馴染みのない処理方法が多いので英語→日本語の説明で表にしてみます。
間違っていたら教えてください^^;
英語 | 日本語 |
ground pork | ひき肉 |
bacon slice | バラの薄切り |
sukiyaki cut | バラ以外の薄切り(ロース?) |
chop | ロースを5mm〜1cmくらいにカットしたもの。骨あり、皮ありなど種類が豊富 |
steak | 肩やロースを厚切りにしたもの。骨なし |
slab | 厚切り肉(各部位に使われる) |
butterfly cut | 5cm程度の厚みの骨なしロースを両側に皮がくるように開いたもの |
cube | 3〜5cmくらいに角切りにしたもの |
adobo cut | 皮付きで5cm程度の角切りにしたもの |
shreds | 1cm程度の細切り |
menudo cut | アドボカットより小さめに乱切りされたもの |
ginisa cut | 皮と脂身の部分を1cm角程度の乱切りにしたもの |
sinigang cut | 肩肉を骨付きで大きめにカットしたもの |
SLBI | 皮なし・骨付き(skinless・bone in) |
SOBI | 皮あり・骨付き(skin on・bone in) |
*日本人が使いやすいものを太字にしています(個人的なチョイスです)。
他にもあるかもしれませんが、一応このくらいで。
びっくりなのは「sukiyaki cut(スキヤキカット)」ですね。一部のスーパーマーケットでも見かける薄切り肉のひとつ。スキヤキってフィリピンにも浸透してるの?!
より多くのお店に置いてある薄切り肉は「Bacon slice(ベーコンスライス)」かもしれません。ただ、ほぼ脂身+皮みたいなものもあるので、火を通すと「肉はいずこに、、(・・;)」となることも。
「Adobo」「Menudo」「ginisa」「sinigang」はそれぞれフィリピン料理の名前です。
脂身や骨がミックスだったり皮付きだったりするので日本人は使いにくいかもしれません。
我が家がよく買う豚肉
基本的に皮なし・骨なし肉を買っています^^
我が家がよく買う豚肉
- pork cube
- pork steak
- chop (皮なし・骨なし)
- pork neck(サンティスで薄切りに)
- pigue(骨なし・皮なしブロック)
- ground
cubeやsteak、chopは脂身が厚すぎることがあるのですが、boneless(骨なし)で良いのがあれば買います。これらのお肉はトンテキやカレーに便利です。
ひき肉と薄切りはいつもサンティスです。サンティスはスキヤキカット以外にも細かい薄さの指定ができるので便利♪(後述します)
pigueのブロックは煮豚にすることも。
豚バラブロックの脂身が苦手なので、日本では煮豚に肩ロースを使っていましたが、マニラのshoulderは硬くて我が家としてはイマイチ。ということで少し柔らかいかな?というヒップのお肉をお試し中です。
牛肉(Beef)
牛肉の部位の呼び方
日本語 | 英語 | メモ |
①肩ロース | chuck | chuckは首〜肩にかけて |
②肩バラ | plate/brisket | |
③リブロース | rib | |
④サーロイン | sirloin | 英語ではloinのお尻側のこと。前側はshort loinと呼び区別している |
⑤ヒレ | tenderloin | |
⑥ランプ | round | |
⑦友バラ | plate/ flank | 友バラの上部がカルビ |
⑧もも | round | お尻〜ももにかけて |
⑨スネ | shank |
牛肉も資料によってまちまちですが、日本語のイラストと対応させるとこんなかんじでしょうか。
フィリピンはアメリカ文化が入っているので牛肉といえばステーキの呼び方がメジャーな印象です。
日本は焼き肉の名前が多いので、内臓も含めてもっと細かい呼び方がありますね。(ザブトン、カイノミ、イチボ、ミノ、ハラミなどなど)
うちが牛肉を買うのはすき焼きをするときくらいですが、JAあいち経済連の「ちくさんお役立ち情報」によると、すき焼きに向いているのは肩ロース、リブロース、サーロインだそう。
ローストビーフも美味しいですよね。サンティスではローストビーフ用と書かれたお肉が売られています。わかりやすい♡
この表以外に、ステーキ屋さんで目にする部位や処理の仕方の呼び方はこちら。
英語 | メモ |
T-bone | tender loinとShort loin(strip)の部分を骨ごと切り出したもの。 |
Porterhouse | T-boneのようにtender loinとShort loinを骨ごと切り出したもののうち、tender loinの幅が3.2cm以上のもの。 |
Striploin | Short loinの別名。 |
Rib eye | Ribのうち、背中側の真ん中の希少な部位。 |
Hump | 肩の上のコブのこと |
TボーンステーキはなんでTなのかようやく知りました。2つの部位の味を楽しめるステーキなんですね(^q^)
牛肉のグレードについて
日本だと「A5ランク」などの呼び方に馴染みがありますが、うちが利用するキタヤマミートショップではちょっと見慣れないランク分けがされている様子。
USDAの肉質等級(Quality Grade)なのかな?と思っています。
USDA Quality Grade
- Prime
- Commercial
- Choice
- Utility
- Select
- Cutter
- Standard
- Canner
KITAYAMA MEAT Shopでは、このうちPrime, Select, Choiceがあります。(ほかにPremiumも)
他にも細かくランク分けされているようですが、詳しくわかりません。
いつもおすすめをお店の人と相談して、見た目で美味しそうなものを(お財布とも相談しつつ)買っています^^
お肉の買い方 ポイント3個
ここでは、日本とちょっと違うかな、というお肉を買うときのポイントをあげてみます。
ポイント1:お値段がキロ表示
日本では100g単位で値段が表示されることが多いですが、マニラではkg単位の表記が多いです。
うちの近所のスーパーでは鶏ももフィレで210〜230ペソ(440〜480円)くらい。100gで考えると50円以下なので安いですね。
豚肉のロースで骨なしだと300〜350ペソ(630〜740円)くらいでしょうか。これでも安い。
ただし、Santisは100g単位の表記になっています。いつも買うpork neckは100g 60ペソ(120円)くらいかな。計算すると高く感じますが、日本と比べると悪くないお値段。
ポイント2:ボンレス、スキンレス指示
部位や処理の呼び方のときにも少し書きましたが、マニラのお肉は骨あり・皮ありが多いです。
(ただしなぜか鶏のフィレは皮なしがデフォルト。)
そのため、お店で買うときは「boneless/ skinless」を確認して買わないと、破棄する部分が増えて処理が大変です(><)
*お出汁の旨味を出したいお料理では骨付き肉を買うこともあります。(フィリピン料理のティノラスープなど)
お値段は、皮あり骨あり<骨or皮のみなし<皮なし骨なし の順に上がっていきます。
マーケットで買うときはお願いすると皮なし骨なしで好みのサイズに処理してくれます。
でもニオイが気になるという人が多く、お肉をマーケットで買う日本人は少ないかもしれません。
うちは鶏肉をたまにカルティマールで買います。
ポイント3:豚肉・牛肉の薄切り指示
スーパーの薄切り肉はすでに切られた状態で並んでいますが、Santisでは塊のお肉を好みの薄さにカットしてくれます。
これは一部のサンティスのみのサービスかもしれませんが、日本人のよく行く店舗(BGCやRockwell、Makatiのマッキンリー沿い)では豚や牛の薄切り肉のオーダーが3種類あります。
- Shabu- Shuabu cut(シャブシャブカット)
- Sukiyaki Cut(スキヤキカット)
- Yakiniku Cut(ヤキニクカット)
どんだけ日本人通ってんねん!というかんじですね。切り方を伝えてくれた先人に感謝です。
私は1年くらいスキヤキしか知りませんでした。^^;
シャブシャブ<スキヤキ<ヤキニク の順に厚くなっていきます。
イメージは、日本の豚こま→シャブシャブ、豚薄切り→スキヤキ、焼き肉用→ヤキニクというところでしょうか。
こちら↓はスキヤキカット。
こちら↓はヤキニクカット。
はじめてのときは「1枚切って見せて」というと、ペラっと切って見せてくれるので好みの厚さを確認できます。
個人的には焼き肉よりも厚めの「ショウガヤキカット」も浸透させたいんですけどね。ニーズないかな。
(ヤキニクカットより少し厚めに、というと生姜焼きにちょうどよい厚みにしてくれます。)
まとめ
日本と違うマニラのお肉事情は慣れるまでおっかなびっくりになりますよね。
マニラのお店は基本的に店員さんがいっぱいいるので、質問しても嫌な顔をされません。
わからないときは気軽に質問してみるのもいいと思います♪
少しでもお役に立てたら幸いです^^