フィリピンマニラに移住して6年半が経ちました。みふゅ(@mifyu_manila)です。
2020年3月以来、コロナ禍で私の周りの日本人家族はほとんど帰国してしまいました。
でも2021年の4月ごろから、マニラに家族連れで来られる予定の方からちらほらご連絡をいただくようになりました。
マニラの家族移住というと駐在の人が多いと思うのですが、我が家のような現地企業勤めの家族がどんな暮らしなのかという情報が少ないような気がします。
マニラは夫婦のどちらかが起業していたり、英語教育目的の移住だったり、リタイア先としての移住だったり、いろんな形で住まれているご家族がいるんですよね。
そこで、今回は現地企業勤め我が家の生活費をまとめてみたいと思います。
生活費は家庭の生活スタイルによって本当にピンキリだと思うので、参考まで♪
我が家の基本情報
家族構成によって生活費は大きく変わると思いますので、初めに我が家の基本情報をまとめます。
家族構成(2021年11月現在)
- 夫:30代。現地で起業→会社経営中。
- 私:30代。専業主婦→産後に時短でリモートワーク中。
- 息子:5歳。プレスクールでオンラインクラス受講中。
- 娘:生後5か月。2021年6月にマニラで誕生。むちむち成長中。
「会社経営してるならお金持ちじゃないの?」
と思われるかもしれませんが。
全然!違います!!
「社長」にも色々あります。(T^T)
うちはスタートアップなので、まだまだ役員報酬をどかーんと出せるフェーズではないのです。。
そのため、我が家の生活は「専門職種 × フィリピン現地採用 × 家族連れ」が一番イメージとして近いのではないかと思います。
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- 住居:BGC(ボニファシオグローバルシティ)
- 車:なし
- メイド:あり(住み込み1人)
- 日本食材店利用:少なめ
- 学校:ローカルのインターナショナルスクールでオンライン授業
生活費の大きな部分を占めるのが家賃と食費ですよね。
あとは学費。学年やスクールの形態により、お値段ピンキリです。
我が家はTaguig 市にある、BGC(Bonifacio Global City)というマニラの中でも高級なエリアに住んでいます。
そのため、食費などの相場も全体的に少し高めです。
元々は夫のオフィスがここにあったためここに住み始めました。
コロナ禍でリモートに移行したので今はどこでも引っ越しできるんですが、部屋の更新と出産のタイミングが重なり、今もBGCにいます。
マニラ家族暮らし:3か月の生活費の平均額を出してみた
とあるコロナ禍の我が家の生活費を概算で出してみました。
*1php≒2.20円で計算
PHP | 日本円 | |
食費 | 13,300 | 29,260 |
外食(デリバリー) | 6,500 | 14,300 |
交際費 | 1,600 | 3,520 |
日用品 | 1,300 | 2,860 |
衣類、娯楽、他 | 800 | 1,760 |
美容、健康 | 1,500 | 3,300 |
交通費 | 600 | 1,320 |
メイド | 15,000 | 33,000 |
携帯料金 | 150 | 330 |
インターネット | 2,899 | 6,377 |
電気代 | 8,900 | 19,580 |
水 | 1,700 | 3,740 |
スクール | 16,000 | 35,200 |
計 | 70,249 | 154,548 |
生活費 約12万円、学費を合わせると計16万円ほどとなりました。
意外と少ないでしょうか?それとも多いかな?
これに家賃と、0歳の娘のビザ(ツーリストビザ)や予防接種費用が加わります。
交際費は、ロックダウンが厳しい時は0でした。
2021年10月ごろから少しずつ緩和してきたのでまた増えていきそう。
コロナ禍で一気に減ったのは、外食費、交際費、交通費、携帯料金。
増えたのは、電気代と水道代です。
ここからは、コロナ禍の前の生活も振り返りながらマニラの生活費についてお伝えしたいと思います。
日本よりも安いもの
日本より安いなと思うものはこちら。
- タクシー、電車など交通費
- 水道水、飲料水
- 携帯料金
- マッサージ、スパ、美容院など
- ベビーシッター費用(メイドさん)
- お肉
まだ人件費が安い国なので、人の手によるサービスはリーズナブルです。
また、携帯料金や水などはインフラとしてお安い印象。
日本よりも高いもの
- 電気代
- 家電
- プラスチック製品、ストレージボックス、キッチン用品など
- 本
電気代は、ほんっとに高いです。。
そして、日本だと安くクオリティの高いものがたくさんあるような家電、プラスチック製品、キッチン用品などは、選択肢が少なく割高な印象。
お値段ピンキリなもの
- 衣類
- ベビーグッズ
- 野菜
フィリピンでは生活用品はたいてい手に入りますが、質とお値段が見合わないものも多々。
ただ、子供が多い国なので、ベビー関連のものはかなり豊富。おしゃれなデザインのものや、クオリティが高くリーズナブルなものも買えるようになってきています。
お野菜は、マーケットに行くととても安く新鮮なものが手に入ります。
ただ、ごぼうやキノコなど、日本よりも高いなーというものもあります。
マニラ家族暮らし:ファミリー物件の家賃相場
生活費の前に、生活に必須の住宅事情から。
我が家のあるBGCは他のエリアよりも相場が高めだと言われます。
目安としてはこんな感じでしょうか。価格の高いコンドミニアムは果てしなく高いので、下限の目安をあげてみます。
Php | 円 | |
1BR/ 40-70平米 | 35,000〜 | 77,000 |
2BR/ 50-130平米 | 60,000〜 | 132,000 |
3BR/ 100平米〜 | 80,000〜 | 176,000 |
(参考)一軒家 | 100,000〜 | 220,000 |
*BGCには2021年10月現在、一軒家はありません。
*1BRは日本でいうと1LDKのこと。Bed Roomの数で部屋の間取りを表します。
BGCの相場はコロナ禍で1割くらいは下がった気がします。
ただ、私がマニラに来た2015年ごろは2BRが55,000 Php(約12万円)で見つかったことを思うと、2万ペソくらいは全体的に上がっているような印象です。
コロナ禍がひと段落すると、相場が上がる傾向は復活すると思われます。
日本人のような外国人家庭×家族連れが多く住んでいるエリアのなかで、BGCと同じように高級と言われるエリアは以下の通り。(個人の見解です)
- Bonifacio Global City(BGC・ボニファシオグローバルシティ) /Taguig
- Legazpi(レガスピ)/ Makati
- Salcedo(サルセド)/ Makati
- Dasmariñas Village(ダスマリニャスビレッジ) / Makati
- San Lorenzo Village(サンロレンツォビレッジ)/ Makati
- Magallanes Village(マガリアネスビレッジ)/ Makati
- Ayala Alabang Village(アヤラアラバンビレッジ)/ Muntinlupa
Makatiのレガスピやサルセドはオフィスが多いエリアに近いので、単身者にも人気。そのため、リーズナブルなスタジオタイプ(1R)のお部屋もあります。
他にもParañaque(パラニャーケ)やOrtigas(オルティガス)/Pasig、Quezon City(ケソンシティ)など家族連れで住まれているエリアはたくさんあります。
また、メトロマニラから少し南に行くと、工業団地のアクセスに便利なCavite(カビテ)やLaguna(ラグナ)などのエリアもあり、そのあたりに住む日本人家庭も多いです。
そのため、上記の目安よりもリーズナブルな物件ももちろんあります。
ちなみに、ビレッジというのは一軒家が並ぶ住宅街で、そのエリアに入るために門を通過するようになっているなどセキュリティに安心感があります。
公園なども基本的に在住家族のみが使用可能で、住人に友達がいれば一緒に遊ぶことができます。
コロナ禍で学校がなくなり、遊びに行く場所もクローズしている昨今、BGCやマカティのコンドミニアムからビレッジに引っ越しする家族が増えました。
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ペソ | 円 | |
電気代 | 8,900 | 19,580 |
水 | 1,700 | 3,740 |
BGCはガスが禁止。そのため、どのコンドミニアムもオール電化です。
他のエリアではもちろんガスのところもあります。
マニラの電気代はとにかく高いです。
この平均価格を出したのはマニラで一番あつい時期(3-5月)ではないんですが、この価格。
エアコンを1日中つけていた時期は1万ペソ(21,000円)超えました、、。
対して、水道代はお得。
うちは週に1-2回ほど湯船にお湯をはっているのでこの値段ですが、シャワーだけだった頃は600-800ペソ(1,260-1,680円)ほどでした。
ただ、光熱費は基本料金らしきものが不明瞭で、エリアによって違うとか。
高級ビレッジに住む友達は、うちより広く、庭木に水やりとかをしてもなお電気代も水道代も安かったです。。(=.=)
マニラ家族暮らし:食費
PHP | 日本円 | |
食費 | 13,300 | 29,260 |
外食(デリバリー) | 6,500 | 14,300 |
これが家庭によってもっとも開きが大きい項目なのではないかと思います。
ローカルの市場、スーパーマーケット、日本食材店など、どこでメインの食材を調達するか。
我が家はほとんどスーパーマーケット。+韓国食材店、お肉のデリバリー、お野菜のサブスクリプション(農家さんから直送)、たまにローカルマーケット。
日本食材店は3か月ー半年に1回くらいかな。
毎週日本食材店に行くご家庭ももちろんあります。そうなると、もっと高めになると思います。
外食は、ロックダウン前は週1回以上だったのでもう少し高かったです。
1回あたり、大人2人で2,000ペソ(4,400円)前後でしょうか。(我が家はほとんどお酒なしの価格)
日本食レストランの定食が、BGCだと500ペソ(1050円)、Makatiのリーズナブルなところで350ペソ(735円)というイメージ。
ローカルの食堂は1食100ペソ代であります。
Makatiで働いていた時は、お昼ご飯は100-150ペソ(210-315円)くらいでした。
マニラ家族暮らし:交通費
ペソ | 円 | |
交通費 | 600 | 1,320 |
BGCは徒歩圏内でなんでも揃う環境なので、車を購入せずにここまできています。
近所の町への移動はGrabという配車サービスやバスなどを利用しています。
BGC-MakatiのGrab移動は1回200-300ペソ(420-630円)。渋滞の具合で400ペソ(840円)以上になることもあります。
タクシーだと100ペソ(210円)ほどで移動できます。
BGCバスは1回13ペソ(28円)。
私が通勤で使っていたUVエクスプレスという乗り物は、1回30-60ペソ(60-100円前後)でした。
*ロックダウンの人数制限から、公共交通機関の価格は上がっているかもしれません。
マニラに駐在で来られる家族は、Grabや公共交通機関の使用を禁止されていることもあるそう。
そういう場合は会社が負担することが多いのですが、最近は駐在員用の車1台のみで、家族の車は用意してもらえないこともあるそうです。
そのため、会社によっては車のコスト(ガソリン、保険、ドライバー、駐車場など)がかかるかもしれません。
マニラ家族暮らし:通信費
ペソ | 円 | |
携帯料金 | 150 | 330 |
インターネット | 2,899 | 6,378 |
携帯料金は、私はプリペイドで切れたらチャージする方式。
今はほとんど外出しないので、50ペソ(105円)/3日/ 1Gというプランにしています。
3回ほどチャージして、月に150ペソ(315円)くらいですね。
ロックダウン前は、300ペソ(630円)/30日/4Gというプランにしていました。
家のWi-Fiはアンリミテッドかな?ただ、うちのコンドミニアムは最大でも50Mbpsしか契約できないそうです。
(100まで契約できるコンドミニアムは現時点では少数派)
今測ってみたらこれくらいの速度でした。
一応仕事でビデオミーティングを頻繁にしてますが、トラブルなく通信できています。
マニラ家族暮らし:教育費
ペソ | 円 | |
スクール | 16,000 | 35,200 |
今うちの息子が入っているのはローカルプライベートスクール。
7月ー翌4月までの10か月で1年区切り、大体16万ペソ(352,000円)くらいのイメージです。
(本来は6月ー翌年3月がフィリピンのタームで、4,5月は夏休みです)
フィリピンは2020年3月以降、対面授業が再開されていません。
(ようやく11月から一部の学校で対面授業のトライアルが始まっています。)
親やメイドさんが完全つきっきりで、オンライン1時間+ホームアクティビティ1.5時間くらい。
*スクールによっては、息子の年齢(5歳)でも3時間以上オンラインがあるところもあります。うちは1時間でも飽きてしまうので、今のスタイルになっています。
完全オンラインとしては、ちょっと高いなあというのが正直な感想。。
でも、アクティビティキットやクラスで使う文房具は全て支給されるので、親が準備するものがないと思えば、楽です。
うちは共働きなので、メイドさんにお任せ。
インターナショナルスクールなどになると、幼稚園でも年間200万円以上は見ておく必要があります。
マニラ家族暮らし:メイド関連
ペソ | 円 | |
メイド | 15,000 | 33,000 |
*お給料、福利厚生含む。
メイドさんのお給料は、ここ数年でかなり高騰しています。メイドさんにとっては良いことですね。
うちはBGC×住み込み、週6(土曜日は時短)としてはまあまあの価格です。
BGCの欧米駐在家庭だと住み込み2万ペソ(42,000円)超えです。。
メトロマニラでも、BGCやMakatiの一部を除けば、住み込み8,000-1万ペソ(16,800-21,000円)でも見つかるかもしれません。
郊外になると、6,000-8,000ペソ(12,600-16,800円)でも見つかるという話も。
通いのメイドさんは交通費などを含めるので、住み込みより値段が上がります。
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マニラ家族暮らし:その他/観光ビザ費用
ペソ | 円 | |
ビザ(3か月) | 10,000 | 22,000 |
これは3か月分のツーリストビザの価格で、イレギュラーです。
我が家は長期滞在のビザなんですが、娘は生まれたてなのでツーリストビザの費用を支払いました。
通常のツーリストビザは2か月ごとの更新で、4,500ペソ(9,450円)くらいです。
ちなみに、多くの企業は9G、9D、47(a)(2)(=通称PEZA)という就労ビザが多いと思います。
9D、PEZAであれば家族単位のビザ発行なので問題はないのですが、9Gは本人と帯同家族のビザが別。
駐在だと家族分のビザ費用も会社が出してくれますが、現地採用は基本的に本人のみ会社負担で、帯同家族は自費ということも多いです。
マニラ家族暮らし:その他/医療費など
医療費は家庭によって保険が違うので比較できないですが、我が家はローカルの保険を夫の会社に入れてもらっています。
ローカルの保険は全額負担から1疾患ごとに上限いくらまで、というような契約など、さまざまです。
娘0歳の予防接種は自費。
6種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ(急性灰白髄炎)、インフルエンザ菌 b 型(ヒブ)、B 型肝炎ワクチン)で1回5,000ペソ(10500円)。
生後7か月くらいまでは毎月5000-7000ペソの予防接種費用がかかります。。
日本だと無料なので、大きな出費、、。
まとめ:マニラの生活はそれほど安くはない。
マニラで家族連れで生活してみての正直な感想は、「意外と安くはない」というところです。
我が家は夫の会社のサポートが手厚い駐在家庭と比べると、生活費は少ない方では?と思います。(もちろん駐在員家庭でも様々)
どのくらいフィリピン人と同じような生活をするかによって、大きく変わってきますよね。
個人的には、息子が成長するにつれて教育費が結構高いなと感じるようになりました。日本だと無償化なので尚更ですよね。
フィリピンの教育については、機会があればまた感想をまとめたいと思います。