2020年8月、コロナ禍まっただなかで4年ぶりの引っ越しを終えました。
フィリピン生活いろいろあるよね、というなかでも上位に食い込む我が家のハードシングスがまた起こりました。
もうこんな引っ越しいやだ〜。泣
今回のキーワードは、「契約書」でした。
契約書の件でブローカーの対応に不信感を持ち、オーナーと直接交渉を進めましたがまったく話が合意に至らず、ドタバタで引っ越しをしたという経緯です。
オーナーさんと揉めることはあまりないかもしれませんが、こういうこともあるんだーということで、経過の記録とやってよかったこと・やっておけばよかったことを振り返りたいと思います。^^;
かな〜り愚痴っぽく長いですが、ご興味のある方はご覧いただければと思います。
*大筋を変えない範囲のフェイクを入れています。
1.契約更新の打診
今回問題になったコンドミニアムの部屋は、2016年に入居しました。
ここのユニットは実は2018年にも大きなトラブルが発覚したんですが、解決した(と思っていた)のでそのまま2019年も契約を更新し、4回目の更新をするところでした。
前回のトラブルはこちら→
>>【マニラ】貸す人も借りる人も要注意!不動産詐欺に巻き込まれた話
契約更新の数カ月前に、「賃貸契約を更新するか、退去するか」という意思確認の書類がブローカーから届きます。
2か月前くらいに受付さん経由で「更新したいけど条件による」という返事をしました。
更新の際には家賃の値上げなどの提示があったり、こちらも家具家電の買い替えなどリクエストをして条件のすり合わせをするのがこれまでの流れでした。
その後、ブローカーからの音沙汰なし。
2019年の契約では大きなトラブルなく更新できたので、今回はロックダウンの影響もあるのかなーということで特に気にせず、連絡を待っていました。
2.ブローカーがオーナーの手紙を持ってくる
契約更新の1か月前、ブローカーからの連絡。
→こちらのリクエストや質問を伝えました。
その2週間後、更新についての書類を持っていきたいということで担当者が来訪しました。
てっきり契約書を持ってくるもんだと思いきや、オーナーからのペライチの書類を差し出され、「家賃を1万ペソ上げる」と記載されていました。
およよよよ!
このギリギリで1万ペソも値上げ!しかもこの書類、ブローカーが来た1か月以上前の日付でオーナーさんから出されたもの。
さらに、ブローカーは私たちが出したリクエストをオーナーさんに伝えてくれていませんでした。
この時点でブローカーへの不信感が急上昇。
とりあえず(家賃の値上げは予想していたものの)、
- 今ロックダウンでBGCの空室が急激に増えており、家賃相場は下落している
- でもこの部屋を気に入っているし、5000ペソの値上げなら検討する
という内容を返しました。
同時に、条件が合意しなかったときに備え、BGCの部屋をいくつか探しはじめました。
この時点の結論として、1年更新の場合は5000ペソの値上げで手を打つ、ということで条件合意。
とりあえずほっ。
3.ブローカーが契約書を持ってくる
さて、問題はここから。
条件が概ね合意に至ったので、契約書にサインです。
ところが、ブローカーが送ってきた契約書の様子がおかしい。
例年だと「EXTENSION OF LEASE AGREEMENT」という名前の書類にサインしていました。
これは日付や家賃、デポジットなどの条件を確認する項目だけ書いてあり、その他の細かい規約は大元の契約書(2016年締結)を引き継ぐようなかたちの書類です。
が、今年、突然「CONTRACT OF LEASE」というまったく新しい契約書に!
内容をよーく見ると項目が大幅に増え、その多くはオーナー側に有利になるような文言になっていました。
例えば、、
- 退去時の点検で修復に2週間以上かかると判断されたら、(修理費とは別に)セキュリティデポジットからその分の家賃を引く
- Association Due(共益費)が途中で上がったらその分は借り主が負担する(=家賃の自動的な値上げ)
- 修理する項目があればただちにオーナーへ連絡すること。修理までの連絡が遅れたら借主が修理費を負担する
- 契約終了時の点検前に部屋のダメージをすべて修復し、General Cleaningとエアコンの掃除を終えておくこと
- 借主の都合で途中で契約を終了する場合はデポジットは没収。さらに残りの家賃を支払うこと
などなど。
これ以外にもペナルティの項目や法的な項目など、以前のものと比べかなり膨大になっており、契約書はとても読みにくい英語を使われているので、ひとつひとつ確認するのに苦労しました。
これらの内容は、双方が納得していれば条件としてありえるとは思います。
が、前回の契約書と比較しかなり突っ込みどころがあります。
- ダメージの修復に2週間以上かかるかどうかなんて業者次第だし、判断するのは向こうだからいくらきれいに使っていても家賃を取られる可能性がある
- オーナー修理が必要なものはこれまでブローカーに報告してきたけど、だいたい報告されておらずタイムリーに話が進んだケースがほぼなかった
- 退去の点検時までにダメージを修復、部屋のクリーニングを終えるなんておかしい。そうなると1週間前には退去しないといけないよね(通常は退去後にデポジットを使って貸主が掃除する)
- 契約解約でデポジットを取られるのはわかるけど、残りの家賃まで支払うのは、、
※こちらの更新時のリクエストはほぼ却下されています
※これまでもマイナートラブル(5000ペソ以下)はすべて借り主負担で修理済。大きな部分でオーナーに報告済なのに修理されていない箇所がいくつかありましたが、「報告を受けていない(=ブローカーが報告していない)」ということでこちらが負担するように言われました。
ブローカーからは、
「これまでこの書式で問題になったことはなかった。」
「ダメージ修復に2週間かかるかどうかは専門のスタッフが判断します。きれいに使っていれば問題ないでしょ?」
「契約を途中で解約する場合、病気で帰国するとか特別な理由以外だったらオーナーに家賃を支払うべき」
みたいな上から目線な返答。文句があればオーナーに直接話して、と。
しかも、ブローカーは家賃の値上げの話のときに、この新しい契約書に変更するということは一切話さず、「家賃以外の条件は同じ」という説明でした。
ここで夫がぷっつん。
ブローカーを通しても話が進まないので、オーナーと直接交渉することになりました。
4.交渉開始/本格的に家探しを始める
オーナーに直接交渉。
- EXTENSIONならすぐにサインできる
- 契約書をリニューアルするとしたら、〇〇の部分は前と同じ条件にしてほしい
というのを、元の契約書と比較しながらメッセージしたのですが
「前のブローカー(詐欺師)が作った契約書はもう見たくもない。」
「今のブローカーに契約書の件は一任している。部屋をきれいに使っていれば不利な条件ではないはず」
「もし途中解約の条件を変えたいならデポジットを値上げする」
などなど、、、こっちの話を聴く余地なし。
デポジットは返ってこないものと思ってはいるものの、ロックダウンの状況次第では帰国もあり得るし、途中解約の話はきちんとつけておきたいけれど、、
何度かやり取りをするなかで、この頑ななオーナー&ブローカーのもとで契約更新すること自体に不安を覚えるようになりました。
ただ、ときはロックダウン真っ只中(GCQ)。感染者は増え続け、新たなルールが突然決まる+ECQに戻るかもしれないという緊迫した状況で、引っ越しに踏み切るかどうかは慎重に決めないといけません。
とにかく物件の内見を急ピッチで進め、本格的に部屋を探しはじめました。
②へ続く…
後半の②では、引っ越しの経過と、このトラブルで「やってよかったこと・やっておけばよかったこと」の振り返りをまとめます。