世界で一番クリスマスが長いと言われるフィリピン。
マニラでも9月からクリスマスソングが流れ始め、10月のちょっとしたハロウィンブームが過ぎると一気にクリスマスモードが全開になります。
私がマニラに来て最初に悩んだのが(というか今でも悩ましいのが本音)、クリスマスギフト(プレゼント)。
プレゼントを贈り合う文化があるとは知っていても、予算をダイレクトに聞きづらく、どんなものをあげればいいのか迷いますよね。
ここでは、私の過去3年のクリスマス経験を踏まえ、渡す相手・どんなものを渡すのか・いつごろあげるのか、というクリスマスプレゼント事情をまとめてみます。
予算など人によって違うと思いますので、参考まで♪^^
もくじ
マニラのクリスマスプレゼント・誰にあげる?渡す範囲
日本では家族や恋人しかプレゼントをあげないことも多いと思いますが、フィリピンではお世話になっている人にも渡します。
うちや、私の周りでプレゼントを用意すると耳にする相手は以下のとおり。
- メイド・ドライバー
- コンドミニアムのスタッフ
- 習いごとの先生
- 会社のスタッフ(経営者などの場合)
- 同僚(働いている場合)
- 取引先の人、お仕事関係の人
- お世話になった友だち
- 子どものクラスメイト
フィリピンのクリスマスプレゼントは日ごろの感謝を伝えるための重要なツールなんですね。
日本のお歳暮にも似ています。
コンドミニアムのスタッフさんにも渡すの?!と最初びっくりしました。
うちだけかもしれませんが、クリスマスギフトをくれた住人を受付さんがチェックしてロビーのツリーに「Mr./Mrs.〇〇, Thank you!」というカードを貼り付けていきます^^;
そして、プレゼントを渡さないままでいると、クリスマスが近くなるにつれて明らかに変わるスタッフさんの対応!!スマイルが減り、塩対応に、、、、。(初年は渡す時期を知らずギリギリになったのでした)
というわけで、お財布は苦しいですけどプレゼントは翌年への潤滑剤!と思って準備しています。
他にも、お水を大量にオーダーするご家庭では、水のデリバリーのお兄さんにチップの封筒を渡されたりするようです。
お世話になった友だちというのは範囲が難しいと思うんですが、車によく同乗させてもらう場合やお子さんを預けたりする仲の場合に用意したりもしますね。
これは渡さなくてもがっかりされることはないですが、ちょっと喜んでもらえるようなものを用意するとお互いハッピーに。^^
マニラのクリスマスプレゼント・どんなものをあげる?予算は?
メイド・ドライバー
メイドさん、ドライバーさん向けのプレゼントは本当に各家庭で様々ですが、定番は食べ物の詰め合わせボックス。
10月に入るとスーパーマーケットの入り口にどーんと積まれるアレです。
500ペソ〜3,000ペソくらいまでバリエーションがあります。
予算としては1000ペソ前後の人が多いのでは?という印象。(働いている年数などにもよると思いますが)
中身を見ると、スナック菓子、缶詰(フルーツやスパム、コンデンスミルクなど)、パスタソース、パスタ、インスタントコーヒー(粉)、飲み物(ジュースやお酒)などなど。
りんごみたいな形のチーズもよく見かけます。
基本的に日持ちがするものばかりですね。
フルーツカクテルの缶詰とコンデンスミルク、常温保存の生クリームパックが大抵入っていて、なんで?と思ってたんですが、フルーツサラダというクリスマスパーティのデザートを作る材料のようです。
(夫作。一見ヨーグルトみたいですが甘いクリームです^^)
こんな重いものを持って帰るの大変じゃない?と思ってましたが、両手に抱えるほどのプレゼントを持ってジプニーなどに乗るのはステイタスのひとつなんだって。へー。(・o・)
ちなみに、カゴが大きいので隠すところもないしギリギリに買おう、と思ってたら、去年うちの近所のスーパーは12月あたまに売り切れてました(ToT)
ところが、聞いてみたらオリジナルでパックしてくれるとのこと!
ロビンソンスーパーでは選んだ品物を35ペソのラッピング料で詰め合わせにしてくれました^^
これで1000ペソくらい
他のスーパーでも同様のサービスがあるのかは不明ですが、好きなものを選べるのはいいですよね。とはいえ、今年は早めに準備しようと思います^^;
他には、メイドさんやドライバーさんにお子さんがいるときはお子さん向けのプレゼントを渡したりも。おもちゃや本などですね。
日常使いできるような欲しいものがわかっているときは、バッグや携帯電話などをプレゼントすることもあるようです。
コンドミニアムのスタッフ
コンドミニアムのスタッフさんへのプレゼントは、「現金+ギフト」もしくは「ちょっといいギフト」というパターンが多い様子。
前のコンドミニアムでは各家庭のポストに「クリスマスパーティするから寄付をお願い♡」というお手紙が入っていました。
某高級コンドミニアム、セ◯ンドラの友だちは「寄付のお願い」といって2000〜3000ペソ?徴収されるそうです。(スタッフも多そうですもんね。)
人数が把握できない場合は、ちょっと大きなギフトをパーティの景品にしてもらったりも。
どちらも友だちのコンドミニアムの入り口を12月あたまくらいに撮ったものですが、こんなかんじで住人が渡したプレゼントをツリーの周りに積み上げていきます。
家電もありますね!大きな箱にいっぱいのOishiiのポテトチップスを贈っている人もいました。意外とリーズナブルで見栄えがするからいいアイデアかも。
うちは例年「現金+お菓子」にしています。トータル2000ペソ以内が目安。
今年は日持ちがするChef Tonny’sのポップコーンの詰め合わせにしようかなと思っています♪
Chef Tonny’sについて詳しくはこちらをご覧ください^^↓↓
習いごとの先生
関わりに応じて300ペソくらいのバラマキ用から1500ペソくらいのしっかりギフトまで様々だと思いますが、個人的な関わりが深い先生にはちょっと華やかなものを。
去年は語学学校の先生にMARKS & SPENCERの紅茶、ジャムなどの詰め合わせを選びました。
M&Sはパッケージのかわいさが魅力で、パスタなどのお食事系からお菓子まで予算に合わせていろいろ選べるのが良いんですよね。
コーヒー好きならスターバックスのギフトやかわいいマグを選んでみたり、お子さんがいるときはGinger Snapのお洋服にしてみたりしても良さそう。
フィリピン人女性は髪を伸ばしている人も多いので、女性にはヘアケアのグッズもいいかなと思います。
仲良しで好みがわかる場合は、ちょっとおもしろいギフトも喜ばれるかも。私は先生から変わったかたちのグラスをもらいました。^^インスタ映え?
会社のスタッフ(経営者などの場合)
これは皆さんがしているかどうかは不明なんですが、うちは夫が会社を経営しているので毎年スタッフさんにお菓子の詰め合わせを用意しています。
去年お世話になったのがPatisserie Kyoさん。
日本人オーナーのカフェ&ベーカリー、お惣菜屋さんで、予算に合わせて詰め合わせを作ってくれます。
日本らしいあんぱんなども入れてもらえるので、珍しくていいかなと思います^^
社員さんの数にもよりますが、ひとり500〜1000ペソくらいかな。100人とかいる大きな会社では難しいですね(・・;
社員さんへのギフトは社内のクリスマスパーティの日に合わせて用意しています。
取引先の人、お仕事関係
我が家はいただく側が多いんですが、夫のお仕事関係の方からクリスマスシーズンになると贈り物をいただきます。
ワインやウィスキーなどのお酒が多い印象です。男性同士はお酒が贈りやすいんですかね。
あとはハム。クリスマス用の特別なハムはスーパーマーケットだけでなくベーカリーショップなどでも売り出していて、ご家族のいる方への贈り物として喜ばれるようです。
自宅用に買ったものですが、Little Flour Cafeのクリスマスハム。美味しかった♪
同僚
会社の同僚にはとにかく数で勝負!ということで、プチギフトを大量に用意するようです。
個包装のチョコレートをばらしてプチギフトに組み替えたり、みんながいる時間だったら31のアイスクリームやドーナツ、エッグタルトなどスイーツを配ったりなどいろんなパターンがあるみたいです。
個人的にロシェのチョコレートが好きです♡
写真がブレッブレですけど伝わりますか?サクサクが入った丸いチョコレートです。
お世話になった友だち
日本人相手のときは、日本のお菓子が鉄板ですね。
先程のPatisserie Kyoさんか、Makatiのはっちんの隣、BEBE Rougeさんで詰め合わせを作ってもらいます♪^^
あとはSÄNTIS Delicatessenという輸入ものの食品を扱っているお店で美味しいチョコレートやスナックを選んでみたり、お酒好きな友だちにはビールとかにしてみたり笑
友だちのプレゼントは気を遣わせないくらいのボリュームで、300〜500ペソでおさえることが多いです。
子どものクラスメート
うちはまだスクールに行っていないので詳しくはわからないんですが、プレゼント交換をしたりする学校もあるようで。
女の子にはヘアアクセサリーを贈ったりするそうです。かわいい♡
マニラのクリスマスギフト・いつごろ渡す?
これを知らなかったので、マニラに来た当初は困りました。
コンドミニアムのスタッフさんに対しては、クリスマスパーティでぱーっと使うので日程を聞いてその日の前に渡せばOK。
従業員(メイドさん・ドライバーさん)には13ヶ月ボーナスを支払う必要があるんですが、これを渡す時期がまちまち。
クリスマス当日の25日より前に渡せばいいということらしいんですが、彼らがクリスマスプレゼントを買うために使いたいお金なので、早めに渡すと喜ばれるそう。
だいたい2週目くらいまでには13ヶ月ボーナスと一緒にクリスマスプレゼントを渡すケースが多いようです。
13ヶ月ボーナスとは、13 month pay/ 13 month salaryというフィリピンの法律で定められている賞与のこと。
雇用主は、12月に1ヶ月分のお給料に相当する額を支払います。勤務が1年未満の場合は働いた月数に応じて額を決めていいことになっています。
例:6ヶ月勤務のときは月のお給料の1/2の額を支払う など
知っておきたいプレゼント交換「Monito-Monita」
マニラに来ておもしろいなと思ったのが、「Monito-Monita」もしくは「Kris Kringle」と呼ばれる独特のプレゼント交換。
これはパーティでよくある方法で、くじ引きで事前に決めた相手へのプレゼントを用意しておくというものです。
おおまかな流れはこんなかんじ。
- 自分の欲しいものリストと名前を書く。
- 名前を伏せた状態でそれぞれの欲しいものリストをクジにしてクジ引きをする。
- クジで引いた相手の欲しいものと、テーマに沿ったものを当日までに用意する。
- 当日、プレゼントのお披露目とともに誰のリクエストだったのか発表される。
ほしいものを事前にリクエストできるのはいいシステムですよね。
だいたい予算が決まっていて、何個かのリストのうちから1個選ぶというようになっているので買う側としてもわかりやすいです。
テーマというのは、たとえば「something long」とか「something soft」といったもの。
このテーマがあることによって、自分の欲しいものに加えて予想外のものがもらえるという仕掛けです。
夫のパーティで私も探しにいったことがあるんですが、相手が女性か男性かもわからないのでこのsomething〇〇についてはなかなか選ぶのが難しかったです。^^;
そのぶん、欲しいものリストから相手のことを想像して選ぶので、当日に誰宛のプレゼントだったのか知るときの楽しみも大きいですね。
プレゼントを渡すときのポイント
ラッピング命
とにかく、どんなプレゼントでもラッピングは華やかにするのがお約束。
SMデパートなどお店によってはラッピングコーナーを設けていたり、National Book Storeなどでリボンと包装紙を購入してラッピングをお願いしたりできます。
これはクリスマスのときのギフトではないんですが、こんなかんじで器用に包装してくれます^^
カードを添える
プレゼントにつきものなのがカード。
日ごろの感謝を伝えるためのプレゼントなので、相手の名前と自分の名前入りでメッセージを書くといいと思います。
ラッピングがついてくるお店だとカードも一緒にもらえますが、本屋さんで好みのものをチョイスしても。
メイドさんやドライバーさんにぴったりの、ボーナス用にお札が入れられるタイプのものもあります。
このタイプのかわいい柄はお店によっては売り切れるので、早めに準備しておくといいと思います。
用意するのは雇用主家庭のマム(奥様)のことが多いと思うのですが、サー(旦那さん)からの直筆メッセージもあると喜ばれます。
まとめ
というわけで、渡す人、モノ、予算の目安をまとめてみます。あくまで我が家と周りの話なので、違うよ〜というご意見がありましたら情報いただけると嬉しいです^^
- メイド・ドライバー:食べ物詰め合わせギフト、本人のほしいもの(バッグなど)1000ペソ前後
- コンドミニアムのスタッフ:現金+ギフト(家電やお菓子)、もしくはちょっといいギフト 2000〜3000ペソ
- 習いごとの先生:お菓子やかわいいマグカップなど 300〜1500ペソ
- 会社のスタッフ(経営者などの場合):お菓子や飲み物など 500〜1000ペソ/人
- 同僚(働いている場合):バラマキチョコレート、ドーナツ、アイスなど 100〜300ペソ/人
- 取引先の人、お仕事関係の人:お酒、ハムなど 1000〜3000ペソ?
- お世話になった友だち:お菓子や雑貨など 300〜500ペソ
- 子どものクラスメイト:ヘアゴムなどの雑貨や文房具 100〜300ペソ
日本とは少し違うフィリピンのクリスマス事情。
クリスチャンのフィリピン人にとって一年で最も重要なイベントなので、それにかける思いもかなり真剣です。
どんなプレゼントでも、感謝の思いが伝わることが一番。プレゼント選びはとても大変ですが、喜んでもらえるとこちらも嬉しいですね。
うちは消え物(お菓子など)を用意することが多いのですが、こんなプレゼントもあるよ〜というおすすめのものがあれば教えていただけると幸いです^^