2019年、フィリピンの結婚式に3回お招きいただきました^^
初めてのお式ではPrincipal Sponsorという特別な役目をいただき、特別なお式になりました。
日本の結婚式に(数えてみたら)30回以上参列したことのある私ですが、フィリピンの結婚式では日本と違うところがいくつもあり、興味津々。
ここでは、日本の結婚式ではあまり見慣れないセレモニーの様子を一挙にまとめてみたいと思います♪
カラーコードがある
フィリピンの結婚式では新郎新婦の決めた「テーマカラー」があります。
お式の会場の飾り付けや招待状などにその色があしらわれており、統一感があります。
ゲストもその色にちなんだ衣装や小物を身に着けて参列するよう招待状に示してあります。
この日は女性:ブルー、男性:グレーでした。
といっても、厳密に守らないといけないというわけでもないようです。
シャンパンピンクやガーネットというカラーコードだったときは、紫からショッキングピンクまで幅広い色合いの参列者がいました。
ちなみに、わたしが一番困ったカラーコードは、男女とも「白」。
真っ白なパーティドレス、今後着る?買うべき?と葛藤でした、、、(^^;)
結果、上だけ白、というゲストも多くゆるい雰囲気でしたが、新郎新婦含め真っ白というのは統一感があって新鮮でした。
BGCやロックウェルにレンタル衣装屋さんもあるようなので、毎回ドレスを買うのが大変な人はそういうところを覗いてみるのもありかもしれません。
服装はカジュアルからフォーマルまで振り幅が広い
日本の結婚式といえば膝丈くらいのパーティ用のワンピースで露出は少なめ、素足はNGなどいろんなマナーがありますが、フィリピンでは完全に自由でした。
テーマカラーに応じたドレスの人が多かったものの、
- 柄物ワンピースOK
- 肩の露出OK
- 素足+サンダルOK
- パンツスーツでもOK
というかんじ。
普段着に近いようなきれいめのスーツで参列されている方も。
逆に、足首まであるロングのフォーマルドレスや背中が広く開いたドレスを召している方もたくさんいらっしゃいました。
こういったロングドレスを「ガウン」と呼びます。
年齢にかかわらず華やかな装いをするのはフィリピンの素敵なところだなと思います^^
男性は「グレー」というカラーコードだったのでスーツの人がほとんどでした。
お式によってはフィリピンの正装、バロンタガログで参列する人も多いそうです。
男の子のお子さんはサスペンダーにズボン、蝶ネクタイという子どもが多かったです。
ブライズメイドなどの役割を担う人がいる
Bridesmaids(ブライズメイド)、Groom’smen(グルームズメン)、Principal Sponsors(プリンシパルスポンサー)、Secondary Sponsors(セカンダリースポンサー)という特別な役割を担う人が選ばれます。
Bridesmaids/ Groom’smen
ブライズメイドとグルームズメンは式の前から新郎新婦と一緒にお式のサポートをする人たちのこと。兄弟や親しい友人が担い、10組くらい選ばれるようです。
ブライズメイドとグルームズメンはそれぞれお揃いの衣装を身に着け、お式の入場から披露宴のイベントのサポートまで様々なところで活躍していました。
Principal/ Secondary Sponsors
プリンシパルスポンサーは「God father/mother」といい、新郎新婦の尊敬する親戚や上司、友人から選ばれるそう。その後ずっと夫婦のアドバイザーとしてサポートする役割を担います。
セカンダリースポンサーは親しい友人や兄弟から選ばれるそう。今回はベールセレモニーなどで前に出て新郎新婦のサポートをしていました。
プリンシパルスポンサーについて詳しくは 【フィリピン結婚式】Principal Sponsor(プリンシパルスポンサー)とは?ご祝儀や服装、当日の役割をまとめます
の記事も御覧ください^^
花嫁の前にバージンロードを歩く人がいる
日本だとバージンロードは新郎新婦のもの、というイメージですが、今回のお式では上述の役割を担う人は新婦よりも先に中央のバージンロードを歩いて決められた座席に向かいます。
(準備中の様子)
これまでの式の様子だと、
新郎両親→新郎→プリンシパル/セカンダリースポンサー→ブライズメイド/グルームズメン→新婦両親→新婦
という流れが一般的なよう。
新婦が入場するまでに20組以上のしずしずとした行進があり、厳かな雰囲気とともに最後新婦が入場してくるシーンはいっそう感動的でした。
新婦の両親はバージンロードの半分まで進んで新婦を待ち、新婦の入場とともに3人並んで新郎のもとへ行く、という光景もあり、すごく素敵だなと思いました。
結婚式の途中で新郎新婦がメッセージを読み合う
フィリピンのお式はとても長いです。2時間くらいあります。
カトリックなのでお祈りや神父さんの言葉があるというのが大きな理由。
そして、なかには、新郎新婦がかなりボリュームのあるメッセージを読み上げるという演出もありました(3回中2回)。
初回に参加したときの様子はこんなかんじ。
- 冒頭で新郎新婦それぞれがゲストへ向けて自己紹介(生い立ちやこれまでがんばってきたことなど)をスピーチ
- 誓いの言葉のあとに、新郎新婦がお互いへの愛のメッセージとこれから叶えたい願いをスピーチ
- 両親への手紙をスピーチ
というかなり熱い内容でした。
えっここで両親への手紙???とびっくりしましたが、家族を大切にするフィリピンでは神様の前で家族への感謝の気持ちを表現するのかなと思いました^^
ベール・コードセレモニー
リングの交換や誓いのキスなど日本でもおなじみのセレモニーがいくつかあるんですが、ベールセレモニーやコードセレモニーという見慣れないものもありました。
誓いの言葉のあとに、セカンダリースポンサーの介添えで新郎新婦が一緒にベールとコードを纏います。
カトリックの儀式で、以下のような意味があるそうです。
ローマンカトリック式の挙式ではこの後に「新カップルが神様にいつも見守られて幸せな家庭を築けるように」と列席者一同で祈りを捧げる過程がある。それがこの「Cord & Veil Ceremony」と呼ばれるもの。Veilは、神様が常に二人を見守りくださる象徴として、Cordは、二人が互いに無条件に支えあい、かたく結ばれることの象徴として二人にかけられる。これらを行うのは、新郎・新婦の家族もしくは親しい友人(事前に任命)で、Secondary Sponsorと呼ばれる。
披露宴はビュッフェ形式
お式が終わると披露宴へ。ゲストはこのような円卓に自由に座る形になっていて、各自お料理を撮りに行くというビュッフェ形式でした。
Principal Sponsorは特別な席が設けられていて、給仕の方がお料理を持ってきて希望のものを盛り付けてくれるスタイルでした。
セブ名物、豚の丸焼き・レチョン。皮がパリパリで美味しかったです♡
新郎新婦のダンスあり、歌あり
新郎新婦の入場のあとすぐにダンスの時間!
一気に二人の世界に。
その後新郎から新婦への余興で歌を披露したりという場面も。
新郎新婦がこんなにパフォーマンスをするのは新鮮でした。
新郎とお母さん、新婦とお父さんがダンスをすることもあって、毎回うるうるします(;;)
Crossing Armで乾杯
ケーキ入刀、ファーストバイト(お互いにケーキを食べさせ合う)というイベントは日本でもよくありますが、その他に「Crossing Arm」というものがありました。
ワイングラスの腕を交差させてお互いのワインを飲むというもの。
これは夫婦に限らず仲の良い友だちでもやるよ〜と夫は話していました。へー。
新郎新婦もちゃんとご飯を食べる
日本だと新郎新婦は上座で常にニコニコ、ゲストのところへ挨拶へ回ってニコニコ、目の前に並んだ料理は手付かずのまま、、というのが定番。
それがフィリピンでは、がっつり食べてました。
ゲストのスピーチのときや余興のときも耳を傾けながらモグモグ。
いいなあ〜こういうかんじ^^♪
余興の友人の歌がプロレベル
歌の上手い人が多いフィリピン人。
今回の余興では新郎の姉妹や新婦の友だち、司会者までもが次々と歌を披露していましたが、みんなプロレベル。。
歌だけでなくパフォーマンスとしても堂々と魅せる人たちで、素晴らしかったです。
ご祝儀はチップ制
フィリピンではご祝儀は基本的に必要なく、渡したい人だけご祝儀やプレゼントを用意するという習慣があるそうです。
で、そのチップですが、私が経験したなかだと
①新郎新婦の体に貼り付けていく
②お式(教会) の途中でチップバッグが回ってくる
という2通りの方法がありました。
①が特にユニークで、お札そのものをドレスにピンで留めていくというやり方もあるそうですが、私が参加したときはこのような封筒が各テーブルに置いてあり、ブライズメイド&グルームメンに渡すというシステムでした。
ブライズメイド&グルームメンが次々と新郎新婦の体の帯に封筒を留めていきます。めっちゃノリノリです笑
誰がいくら支払ったかというのがよくわからないようになっているので、本当に渡したい人が渡すシステムなんだな〜と思います。
うちはこのチップとは別に、個別にメッセージを添えて夫から渡しました^^
1次会と2次会が一緒になったような披露宴
お式だけでなく、披露宴も長い。
前半は新郎新婦のイベント(ダンス、ケーキ入刀など)のほか、両親から新郎新婦への手紙、兄弟姉妹へのインタビューなど全体的にフォーマルな内容。
後半に移ると友だちメインのわいわいした雰囲気になり、ゲームあり、余興ありという流れでした。
新婦のガーターベルトを新郎が口で取るという例の余興もあって、「これを両親親戚の前でするんか、、スゴイ(;;゜А゜)」と密かにびっくりしました。
子どもが走り回っても誰も気にしない
この写真はおそらく親戚のお子さんたちなんですが、こんなかんじで本当に自由。
長時間席に座っていられない子どもたちは、途中からメインフロアを本当にのびのびと走り回っていました。。
うちの息子もはじめベビーカーや抱っこで必死にあやしていましたが、披露宴後半のわいわいタイムに開放。
わちゃわちゃしてかわいい^^♡
、、と思える国でよかった。
ゲストの退場が自由
こんな自由な雰囲気の披露宴、途中で一人減り二人減り、、最後の方は親類の姿はほぼなくなり、友人たちメインになっていました。
お式によっては参列する時間も決まっておらず、お祝いの言葉を伝えてご飯を食べて退場、というかんじでもOKだったりするそう。
ここも自由〜
まとめ
日本と違う気づいたことを15個ばーっと並べてみました。
とにかく終始感じたのは、「新郎新婦と家族のための結婚式」ということ。
日本のお式はどちらかというと身内は後ろに下がって、外部のゲストをおもてなしするという雰囲気が強い印象があります。
一方、フィリピンのお式では新郎新婦の上司などは一切前に出ず、とにかく家族家族家族。
新郎新婦自身もよくしゃべるし、パフォーマンスするという。
とても幸せな家庭の様子が伝わってきて、こちらもハッピーな気持ちになりました^^
少しでも参考になれば幸いです。